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好きだったのに告白されると嫌いになる心理と原因
恋愛の複雑な心理として、最近「リスロマンティック」という言葉が浸透してきています。
リスロマンティックとは、恋愛感情は抱くものの、片想いでじゅうぶんで、両想いになったり付き合うことは望まないひと。
もし付き合うことになってもそのせいで恋愛感情が冷める、また望みはしないものの両想いになっても恋愛感情自体は薄れないひとなど深さにもグラデーションがあります。
また、リスロマンティックでは付き合うこと自体には抵抗がない場合もありますが、付き合うことさえも抵抗感があり、告白されるなど好きになられると嫌悪感さえ生じる「蛙化現象」という言葉もあります。
正確な定義はありませんが、蛙化現象はリスロマンティックの一つと考えられているようです。
蛙化現象の特徴は
蛙化現象の特徴は、今触れたように、「告白され(好きになられ)、両思いになった途端、嫌いになる」というものです。
この嫌いになる、というのがリスロマンティックとの違いです。
以下は、蛙化現象の特徴の分かりやすい解説としてツイッターに挙がっていた漫画です。
わたしこれすごく共感するんですが 他にわかる方いませんか…今まで1人を除いて全部これなんですよね… pic.twitter.com/mcZaCtM6Gc
— ☁︎ (@_____mii_2) 2018年7月19日
漫画の主人公の女性は、片思いのときには全てが格好良く見え、好きだったのに、相手からの好意を感じると、途端に「キモい」「嫌いになる」。
最初「好きだった」気持ちには嘘はなく、この漫画の女性の場合は彼氏がいたこともあったようですが、そのときは騙し騙し付き合い、結局は「ムリ」となって別れるケースが多かったと言います。
友人が言うように、これは男性陣からすればたまったものではなく、明らかに好意を向けられながら告白したり付き合ったら途端に嫌いになられるのだから、トラウマや人間不信になるでしょう。
よく言われる「魔性の女」のレッテルを貼られるひとには、「リスロマンティック」や「蛙化現象」のひともいるのではないでしょうか。
一方で、女性の側も、故意に傷つけようとしたり憎しみで行なっているわけではなく、感情が「ムリ」となり、一度そうなるとコントロールができなくなる、ということに「蛙化現象」の難しさがあります。
原因は、「自分嫌い」
魔性の女と言われる女性には、自尊心が高く、自信を持っているゆえに次々と彼氏を変える、という傾向も多いでしょう。
しかし、この「蛙化現象」の場合は真逆で、原因として「自分嫌い」の心理があります。
自分が嫌いで、自分という存在が気持ち悪く、その自分を「好きになる」ような男性が気持ち悪い、と思うようになります。
まるで自分を突きつけられるような気さえするのでしょう。
なぜ自分が嫌いなのか、という理由については様々なことが考えられます。肉体的なコンプレックスや過去の精神的なトラウマ、虐待など、自分のことを気持ち悪い、嫌い、と思う経験が積み重なって「蛙化現象」に繋がります。
また、男性(生身の人間)との恋愛関係、あるいは肉体関係そのものへの嫌悪感が、その背後に隠れている場合もあります。
由来は、グリム童話『かえるの王さま』
そもそも一体なぜ「蛙化現象」という不思議な名前がついたのでしょうか。
蛙化現象の名前は、グリム童話の『かえるの王さま』に由来します。この物語は、王女が魔法を解いて、蛙を王子様の姿に戻し、二人が幸せに暮らす、というお話です。
一方の「蛙化現象」は、この童話とは逆で、「王子様だと思っていた人が蛙になる」つまり「気持ち悪くなる」ことを指します。
『Der Froschkönig』オットー・ウベローデ(1907年)
辛いことは?
蛙化現象では、相手側も傷つきますが、当事者の自分も辛いことがあります。
①罪悪感を持つ
男性側に好意を示しながら、告白されたり好きになられると嫌う、ということを行えば、当然相手を傷つけ、トラウマや人間不信を背負わせます。
この罪悪感が、自分の心を苦しめ、余計に「自分は駄目な人間だ」と自分を追い込みかねません。
②好きじゃない人と付き合うことになる
一度は好きだったとは言え、告白されて仮に付き合うとしても、すでに嫌いになっている状態で付き合うことになり、結果として嫌いな人と付き合うことになります。
嫌いな人と付き合う、というのも辛いことでしょう。
③友人を失う
また、こういうことを繰り返していれば、周囲の評判も悪くなり、友人を失うかもしれません。男性側から恨みを買うこともあるかもしれず、人間関係で悩むことも増えます。
④決して両思いになれない
何より辛いのは、「決して両思いになれない」ことかもしれません。好きになって、二人でずっと一緒にいたいと思っても、いざ現実化すると、嫌いになる。嫌いになる感情を止められない。
それでは、一体どうすればいいのでしょうか。以下は、蛙化現象の対策です。
蛙化現象の対策
ここまで語れらたように、とても難しい「蛙化現象」の問題ですが、どんな対策が考えられるでしょうか。
①趣味を持ったり自分磨きをする
いちばん手っ取り早い対策は、趣味を持ったり自分磨きをすることで自分が変わることです。ダイエットという目標もいいですが、その場合は体重などの数字よりも、「ヨガを続ける」「食生活を変える」といった行動の目標にしましょう。
期間も、いきなり長期ではなく、まずは「一ヶ月」など短い範囲で行うと達成感と自信が持てます。
その他、カメラなどのめり込める趣味があるなら、趣味に没頭してみるのもおすすめです。
②完璧主義を諦める
完璧主義が、「蛙化現象」の原因になっている場合もあります。完璧主義だと、どうしても「足りない部分」に目が行き、そのせいでイライラしたり嫌いになったりします。
自分に対しても、彼氏や好きなひとに対しても、恋愛というものに対しても、「完璧」な理想を求め、その理想に届かないと全部が嫌になる。
この完璧主義というのを諦めることが肝心で、足りない部分よりも、ある部分、残っている部分に目を向けることが大事です。
その代わり、その完璧主義は、趣味や自分磨きなど特定の分野でのみ発揮するようにすると意外な才能が発揮されるかもしれません。
③色々なひとの話を聞く
準備中
④ペットを飼ったり植物を育てる
準備中